私たちは愛媛県北条を拠点に活動する農業団体「きりぬき」です。冬には必ず店先に陳列され、季節のうつろいを感じさせるみかん。そんな私たちがお店で買っているみかんはみかん農家さんが生産した全体の何割程かご存知ですか?きっと8割くらいだと答える方が多いのではないでしょうか。しかし現実はとても厳しく、流通されているものは4~ 5割程になります。それ以外の半分以上のみかんはとても安い値段で取引されたり、時には消費者の元に届くことなく捨てられてしまうこともあります。みかん農家さんが規格外のみかんをとても安く手放したり、お金にならないみかんを山に捨てにいく姿を実際にこの目で見てきました。私たちはこのような現状に違和感を覚え、規格外のみかんを市場価格より少し高い値段で買い取り、加工による付加価値を付けて販売するという活動をしています。私たちは「価値の再定義」というビジョンを大切にしています。決められたサイズより小さい/大きいから半分の値段で取引される。少し傷が付いているから10分の1の値段で取引される。みかん農家さんは全部に等しく手間と時間と愛情をそそいでいて、全部食べれば美味しいのに…。形が悪いみかんにも、傷がついたみかんにも、本当の価値を。平均年齢24歳という未熟な団体ではありますが、愛媛をより盛り上げられるよう頑張りますので、どうかよろしくお願いします。 |